ひょうたん祭り

ひょうたん祭り ひょうたん祭りは、よくこう呼ばれます。
「天下の奇祭」
 緑に囲まれた豊後大野市千歳町。のどかな町が一年で最も観光客で溢れかえる一日、それがひょうたん祭り開催日です。
 開催されるのは、毎年12月の第一日曜。実はひょうたん祭りという名前は通称で、正式には「霜月祭り」と言います。
 場所はその千歳町の柴山神社。
 開催日には地元で栽培・加工された大小の瓢箪の販売も行われています。


ひょうたん祭り ひょうたん祭りの人気の秘密は、奇祭と呼ばれる所以でもある、ひょうたん様率いる行列。太鼓と鐘の音をバックに約1kmを馬に乗った武士や神輿が練り歩きます。その先頭を歩く人こそ、このひょうたん様。

 真っ赤な衣装、頭の上には二尺五寸(約80cm)の長ひょうたん、三尺(約100cm)の太刀を斜めに背負い、腰には肩からつるした「御神酒三升入りの大ひょうたん」。足には幅二尺(約70cm)、長さ三尺五寸(約110cm)の大わらじ。


ひょうたん祭り 今からおよそ800年前、大友氏と、薩摩の間で長く続く戦を嘆いた宇佐八幡のご神霊は、その分霊にこの土地を治めさせようとしていました。これを聞いた千歳町の豪族・益永豊武が、ひょうたんに清酒を詰め、流鏑馬、獅子舞などを奉納して柴山八幡におまつりしたのが、ひょうたん祭りの原型。毎年旧暦霜月の2日から3日の両日行われていたことから霜月祭りという名前になったそうです。

 この奇抜な衣装に身を包んだひょうたん様に扮しているのは、もちろん村の男性。この名誉な役に選ばれると、出発前に嫌というほどお酒を飲まされ、泥酔状態になった上で出発するのが当たり前なのです。
 通常でも重くて歩きにくいこの衣装に身を包んだひょうたん様。それどころか泥酔状態なので、まともに動けるはずもありません。そんなひょうたん様が同じ村の人間に引っ張られながらフラフラに、それでも豪快に歩く姿こそ、このひょうたん祭りの滑稽で最高の見せ場なのです。





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